(2006.7.29)
★【報告】再生ネット第2回総会 「銀河線応援ネット」で活動続ける
ふるさと銀河線再生ネットワークは、7月23日北見市立図書館で第2回総会を開き、新しい活動方針を決めました
4月20日の銀河線廃止、6月24日のちほく高原鉄道の解散に伴い「再生ネット」も「ふるさと銀河線沿線応援ネットワーク(応援ネット)」と組織を改編し、状況に合わせた活動を続けることにしました。
経過報告・会計報告・活動方針など詳しい内容は、近日中に、このホームページでお知らせします。また、この総会では、役員改選を行い、新代表に小川清人(再生ネット副代表)、新事務局長に長南進一(同事務局次長)をそれぞれ選出しました。
>>ふるさと銀河線のバス転換に関するQ&A
>>web管理人よりお知らせ
(2006.7.20)
★【お知らせ】再生ネット第2回総会開催のご案内
昨年5月29日「ふるさと銀河線再生ネットワーク」として新たな出発をし、会員260人で運営してまいりました。
一方、ちほく高原鉄道(株) 銀河線(140キロ)は、4月20日をもつて廃止、バス転換しました。しかし、当再生ネットは、鉄道施設の活用に重点をおきながら沿線住民(1市6町)が中心となり、今後も「銀河線の復活」を図る所存でございます。
つきましては、下記の日程で総会を開催し、今日までの総括と新たな方針を提案することにいたしましたので、多数のみなさまのご出席をお待ちしております。
日 時 |
2006年7月23日(日)
午後1時30分〜 |
場 所 |
北見市立図書館
2階 集会場
(はがきでは市民会館とご案内しましたが図書館に変更しました) |
参加費
|
500円 |
ふるさと銀河線再生ネットワーク 代表 下斗米ミチ
(2006.7.3)
★【報告】第18回北海道ちほく高原鉄道(株)
株主総会の質問と答弁
再生ネットは、この総会に対し、事前に想定問答を作成し臨みました。以下は質問と会社側 の答弁です。議長が質問を極力規制したため、質問できなかった項目もあります。質問できなかった項目は想定時の内容のままとしました。
*詳細はこちらからご覧下さい。(pdfファイル、別ウィンドウで開きます)
(2006.6.17)
★【報告】公開質問にちほく鉄道会社は不誠実、不十分な回答
説明責任を求め、再質問状を提出
当再生ネットは去る6月2日、北海道ちほく高原鉄道株式会社に対し、その清算及び財産処分に関し14項目の公開質問状を提出しました。これに対して、6月8日付けで会社から出された回答はわずか3点のみで、極めて不誠実、不十分なものでありました。
北海道、沿線自治体の出資によって運営されてきた第三セクター会社でありながら何らの説明責任も果たさないことは許されません。当再生ネットは会社の説明責任を求め、再度の質問状を提出しました。
北海道知事、沿線首長にも公開質問
また、6月15日付で、逸走率、代替バス、第一基金等に関し、北海道知事、沿線市長、町長宛てに24項目の公開質問をおこないました。
*詳細各々下記から覧下さい。(pdaファイル、別ウィンドウで開きます)
【6/2 北海道ちほく高原鉄道株式会社あて公開質問状】
【6/8 北海道ちほく高原鉄道株式会社からの回答】
【6/13 北海道ちほく高原鉄道株式会社あて公開質問状(第二回目)】
【6/15 北海道知事・沿線市長・町長あて公開質問状】
(2006.6.7)
★【報告】学習会
6月4日午後3時から北見芸文ホールにて実施し、緊急のため沿線住民対象でしたが、25名の参加がありました。
ふるさと銀河線が廃止になって1ヶ月半。実際に走らなくなった沿線の人々の悲壮感は想像以上のもので、それだけに集まったみなさんのふるさと銀河線再生ネットワークに寄せる期待が大きいことも討論の中から伝わってきました。
▼主な内容
1. 国会要請行動報告
…松木けんこう衆議院議員の農林水産委員会質問と質問主意書内容(HPに掲載済み)。
@質問に対する主な回答 |
・バス転換による実質的不便(農水大臣)。
・DMV実用化へのバックアップ。
・鉄道の観光資源活用。 |
Aふるさと銀河線廃止に関する質問主意書に対する主な回答 |
・鉄道廃止後、旧鉄道施設の全部を早急に撤去すべき義務はない。
|
2. 北海道ちほく高原鉄道(株)・沿線自治体首長・議長に対しての要請行動「ふるさと銀河線財産の処分問題に関する要請」
…国会要請行動結果内容を持っての行動(5月26日)。
3. 公開質問状提出
…北海道ちほく高原鉄道(株)代表取締役社長 神田孝次氏へ(6月2日) 6月8日まで回答を求めている。
※線路をはがさせないことを目的とし、会社精算及び財産処分、また第一基金につ いても、出資者たる道民・沿線住民に説明責任を果たすべき。その義務を求めて14項目にわたっての質問状。上記につき、6月3日の伝書鳩に意見広告掲載。
4. バス逸走率検証の取組み
置戸境野における北見行きと置戸・陸別行き1月間調査済みの一覧表提示。
※バス転換時、道庁予想の逸走率6%を大きく上回る内容。
5. 再生ネットの今後の展望
陸別町の(株)銀河の森、訓子府町の(株)ビストロ銀河(仮称)に引き続き、置戸町、北見市でも同様の運行会社を推進し、4社共同による観光鉄道としての北見―陸別間の統一運行をめざす。
6. フリー討論
・国会答弁の活用
・沿線住民の地域活性化への奮起
・会員での地元国会議員事務所への要 請行動
・軌道敷とDMVの活用
・全会員へのアンケートなど。
2時間予定の学習会が1 時間延長となり、失ったものの大きさとその再生をめざす貴重な意見が多くだされ、こ
れらを次期総会に向けて集約をすることを約束し閉会いたしました。
( 報告者 永田たか子)
(2006.6.2)
★【お知らせ】学習会開催
6月4日開催のちほく高原鉄道(株)取締役会で、140キロのレール全面撤去の決定がされようとしています。再生ネットは、松木けんこう衆議院議員に質問を要請し、国交省から「レールは観光資源に活用できる」との答弁を得ました。それを受けて、5月26日沿線自治体に撤去中止の要請書を提出しました。
陸別町の動態保存、置戸町のトロッコ列車、訓子府でもレール活用の住民の動きがあり、6月開催の取締役会・株主総会対応も含め、当ネットは精力的な活動を続けています。つきましては緊急学習会を開催いたしますので、ご参集くださいますようご案内申し上げます。
ただし、緊急のため沿線会員限定で通知させていただきましたが、ご希望の方は自由参加です。
日 時 |
2006年6月4日(日)
午後3時〜5時 |
場 所 |
北見市 芸術文化ホール 中練習室 |
会 費 |
500円 |
(2006.5.31)
★【報告】「早急に撤去すべき義務はない!」内閣が明言
銀河線の鉄路撤去について、松木けんこう衆議院議員の質問主意書に回答
衆議院農林水産委員会での質問に先立ち、松木けんこう衆議院議員は「ふるさと銀河線廃止に関する質問主意書」(5月11日付け)を提出していたが、5月19日これへの答弁書が閣議決定された。
ちほく高原鉄道株式会社は、6月中にも鉄路等の撤去計画を確定したいとしているが、この答弁書は、「法令上、旧鉄道財産の全部を早急に撤去すべき義務はない。」としている。
(質問主意書とその答弁書の全文はこちらから)
また、答弁書は鉄道財産の処分については「旧鉄道事業者が自ら判断する問題」と、国交省は従来からの答弁を変えることなく、ちほく高原鉄道株式会社との関係についても、鉄道事業を廃止した者であり、報告をうけ、指導を行う立場にないとした。しかし、この答弁はふるさと銀河線の財産処分が元々の国有財産(旧国鉄財産)の最終処分であることに何らの配慮も示していないこと、また答弁書の立場では、第三セクター鉄道は廃止の「届出」を行うだけで全て鉄道事業法の適用除外になるという乱暴な法律解釈を行っており、この点については再度の国会質問により糾していくこととする。
(2006.5.31)
★【報告】「撤去計画は一年待つべき!」沿線首長、議会議長に要請
取締役会は、逸送率の推移、沿線住民の活用計画を見すえた慎重判断を
5月26日、再生ネット役員は3班に別れ、沿線1市6町の市長、町長並びに議会議長に対し、6月4日に予定される取締役会において「拙速な鉄路撤去計画の承認を行わず、今後の逸送率の推移や、置戸町や訓子府町で動き始めている鉄路活用計画の動向を見据え、少なくも一年間は撤去計画を確定すべきではない」ことを要請した。(要請文の全文はこちらから)
北海道はバス転換した場合の逸走率を6%と説明してきたが、廃線後1か月の状況を見ると逸走率が6%を大きく上回ることが予想される。冬季の状況によっては代替交通として機能しない可能性も高い。
沿線住民の中からは陸別の動態保存計画に触発され、トロッコ鉄道やビストロ列車を運行し観光とまちおこしに鉄路を活用しようとの動きが始まっている。
(2006.5.31)
★【報告】「置戸町がトロッコ列車構想」と北海道新聞が報道
5月27日、北海道新聞朝刊は再生ネットによる沿線首長、議会議長への要請行動と併せて、置戸町で進行している「トロッコ列車構想」について報道した。(記事全文はこちらから)
置戸町は従来から網走本線建設当時の殉職者碑のある上鉱山地区周辺を記念公園にする計画をもっていたが、今回さらにトロッコ列車を走らせる構想が明らかになった。
置戸町内には、この他にも複数の観光活用案があり、今後は町と住民が一体となって鉄路活用の本格的検討が行われることを期待したい。
再生ネットは、こうした沿線住民による鉄路活用計画を全面的に支援して行きたい。
(2006.5.30)
★【報告】JR可部線廃線跡を「地域資源」と考えた広島市から学ぼう
2003年11月、広島県内のJR可部線が廃止されました。この地元広島市は2004年6月、行政と地域住民により「可部線廃線敷活用検討委員会」を設置し、幅広い住民から提案を求め、それを「再生ビジョン」として発表しました。
廃止になった「ふるさと銀河線」も、十勝・網走地域を持続的に発展させる貴重な地域資源です。レール撤去を第一に考えるのではなく、広島市の行政と住民が検討したようにこれを地域資源として活用することを考えるのが先決ではないでしょうか。
以下に『ふるさと銀河線再生応援サイト 七つ星の里』から転載させていただきます。
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広島県を走るJR可部線の可部−三段峡間は、JRが鉄道運行から手を引くことが表明され、その後地元を中心に第3セクター鉄道等での存続の道が模索されましたが、2003年11月に廃止となりました。その後鉄道施設は、地元自治体に無償譲渡されています。
その可部線の跡地活用について、可部駅〜旧安野駅手前まで、そして旧水内駅周辺を市域に持つ広島市(広島市、旧湯来町)が、再生ビジョンという名称で構想にまとめています。
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/1139960517841/files/rikatsuyou01.pdf
さらに、この構想に対して、地元紙である中国新聞が、社説で取り上げています。
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200604230025.html
この構想で注目すべきは、旧可部線が作り上げてきた、線としてのつながりを大事にしている点です。旧駅周辺を核として、地域振興や交流のための拠点を作り、それを線路敷空間によって結合し、新たな交流を生み出すことを目標としています。実際の土地利用は、並行道路の拡幅あり、サイクリングコースあり、トロッコあり、さらには一部区間ですが鉄道の電化延伸まであります。また、この構想では鉄道を想起させる施設を保存、活用していくことも謳われています。
一方、社説でも触れられている、隣の安芸太田町(旧加計町、旧筒賀村、旧戸河内町)の可部線跡地利用は、このような基本的な考え方によっています。
http://www.akiota.jp/akiota/pdf/choukei09_3-3.pdf
広島市、安芸太田町に共通するのは、短期的な整備と中長期的な整備とを組み合わせたり、整備区間と時期を分けたりして、跡地利用を考えていることです。これは、跡地利用の計画策定と合意形成に時間をかける部分と、地域衰退に歯止めをかけるために早急に実施する施策とを分けているからと考えられます。
振り返って銀河線を見ると、点での整備に関しては、いくつか声が聞こえてきますが、これを線でつなげる発想には、まだ至っていないようです。もちろん、線でつないだだけで地域振興が飛躍的に図られるわけではありません。しかし、つながりを失った地域資源は、その魅力を大きく減じてしまうでしょう。例えば、観光バスやマイカーが、そのポイントだけ訪れるだけでは、地域全体への波及効果は小さくならざるを得ません。
実は、安芸太田町は、2005年度に全線での施設撤去に踏み切っています。観光鉄道による再生を目指すグループも活動していたのですが、このことで再生への道が断たれ、運動を断念した経緯があります。それでも、1年以上の猶予期間があったのです。
http://www.kabesensaisei.org/
いずれにしても、施設撤去のみが異様に先走っている銀河線の状況は、可部線の事例から見ても、疑問視せざるを得ません。
(2006.5.18)
★【報告】衆議院議員松木けんこう氏、農林水産委員会でふるさと銀河線問題を質問
詳細はこちらからご覧下さい>>
(2006.5.16)
★【お知らせ】「ふるさと銀河線」にかかわる国会質問があります
日時 |
5月17日(水)午前10時30分から持ち時間40分間 |
質問 |
松木謙公衆議院議員 |
答弁 |
中川昭一農林水産大臣
国交省観光局
北海道開発局 |
ふるさと銀河線は、4月21日の廃止と同時に警報機などの撤去を始めました。
再生ネットでは、140キロのレールを、観光資源として地域振興に活用すべき、と提言してきました。知床の世界自然遺産登録をチャンスととらえ、銀河線をエコツーリズム・滞在型観光と結びつけて活用すべき、と提言してきました。昨年、斜里町を訪れ、町長午来昌氏とお話し合いの機会を持ちましたが、町長も共鳴してくださいました。
現在、陸別町では動態保存計画が進行しており、まことに喜ばしく思います。
明5月17日(水)、松木謙公代議士が、この立場から衆議院農林水産委員会で質問されることになりました。
※中継が予定されていますので、ぜひお聞きになって下さいますよう、お知らせいたします。
※インターネットが可能な方は 「衆議院TV」で検索すると、国会中継を見・聞くことができます。
ふるさと銀河線再生ネットワーク
代表 下斗米 ミチ
(2006.5.16)
★【お知らせ】ご冥福をお祈りいたします
菅野久光さん(当ネット代表団、元参議院副議長)死去
当ネット代表団の一員として、ふるさと銀河線再生のためご尽力をいただいた菅野久光さん(元参議院副議長)は14日、札幌市内でお亡くなりになりました。
菅野先生は11日夜札幌市内の教育会館において、これまでの国会活動などをまとめた『闘いの記録』(仮称)出版打ち合わせ後、同会館階段で転倒、脳挫傷で入院中でした。
菅野先生は、2001年参議院副議長退任後、北海道日本ロシア協会会長を務められながら、ふるさと銀河線再生のためにも何かとご指導をいただいておりました。
ここに先生の生前のご支援、ご指導に心から感謝申し上げますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
ふるさと銀河線再生ネットワーク
(2006.5.7)
★【お知らせ】自動車道 北見〜訓子府間の12キロ
道路計画説明会 5月9・10日
地元広告紙『経済の伝書鳩』(5/3)第6341号の報道によれば、網走開発建設部と同北見道路事務所が北海道横断自動車道網走線(訓子府町〜北見市)建設計画について、下記により説明会を開きます。
同紙によると、この区間は平成3年に整備計画区間に指定されていた路線で、今回は「予備設計の内容を説明し、今後の測量調査のための立ち入りの協力を要請するのが目的」とのことです。
〔説明会〕 |
9日(火)18:30〜 |
北見市上ところコ
ミュ二ティープラザ |
10日(水)19:00〜 |
訓子府町公民館 |
ふるさと銀河線再生ネットワーク・事務局長 中川 功
(2006.4.22)
★ なぜ急ぐ 警報機撤去 北見-池田間 わずか一日で完了
ちほく高原鉄道は、21日、100人の作業員を動員し、北見-池田間のすべての踏切で警報機、遮断機を撤去完了しました。
この140キロの間には137ヵ所の踏切があり、そのうち90ヵ所ほどに警報機がついています。
これを、わずか一日の作業で終了させました。
22日の北海道建設新聞は、「6月にも撤去計画固める」の大見出しで報道していましたが、ちほく高原鉄道は、全体の計画が決まっていないにもかかわらず、なぜ、最終列車到着後、一時間もたたないうちに、急いで、撤去作業を始めなければならなかったのでしょうか。
ふるさと銀河線再生ネットワーク・事務局長 中川 功
(2006.4.21)
★【お知らせ】 豪雨(一時小雨)のなか 警報機など4基を撤去!
全国の赤字鉄道廃止の悪例にさせてはなりません!!
銀河線廃止を惜しむ満員の最終列車3両が、10分ほど遅れて20日午後11:13北見駅に到着。
銀河線再生ネット会員が「銀河線再生!鉄路を残そう」の横断幕を掲げるなか、ちほく高原鉄道は、21日午前0時、撤去作業を始めました。
北見市内のハッカ記念館前踏切での遮断機.警報機各4基と北見駅構内の銀河線レール撤去は、2時間ほどで完了しました。
目の前で淡々と進められる撤去作業を見つめながら、100年前、鉄道敷設に奔走した開拓民や前田駒次初代野付牛町長らに想いを馳せ、無念さをかみしめました。
今回の、「第3セクターふるさと銀河線」の廃止を、全国の赤字第3セクター35線の廃止のきっかけにさせないためにも、再生ネットは活動を続けます。
ふるさと銀河線再生ネットワーク・事務局長 中川 功
【意見広告】
岡山電気軌道はお手伝いします。全文はこちらから>>(pdf/1ページ/513kb※開くまで少し時間がかかります)
(2006.4.18)
★【より多くの皆様のご協力をお願い致します】
「レールを撤去するな」のフアックスを!
会社は4月20日から撤去を強行します
ふるさと銀河線再生ネットワークは、17日午後、会社・1市6町・知事に対し、レール・遮断機・警報機の撤去の中止を求める申入書を手渡しました(知事へは郵送)。
会社・北見市とも20日までの回答を確約しませんでした。さらに会社は
@撤去工事をする業者とは工事契約が締結済みである
Aこの契約を締結するに当たって取締役会の議決をしたのかの質問には「言えない」
B撤去工事会社の社名も言えない
CJR北海道とちほく高原鉄道会社が締結した平成元年、同11年の鉄道財産の譲渡契約書の公開は上司と相談してから答えたい
―― としました。
18日の朝日新聞によりますと、会社は20日午後11時2分の最終列車の後、遮断機撤去工事を行なうと報道しました。
銀河線を愛する全国・世界のみなさん。
100年前、私たちの祖先や当時の国民は血税を出してこの鉄道を建設しました。そして、この鉄道財産はJR北海道、ちほく高原鉄道と無償譲渡されました。無償譲渡された唯一の理由は「鉄道事業を行うから」でした。いま、鉄道事業を放棄した、ちほく高原鉄道が独自の判断でレールをはがして中国へ売り飛ばしたり、鉄道用地を民間や自治体に処分しようとしています。このような行為は道理としてすべての国民の納得できるものではありません。
再生ネットは、「日本国有鉄道改革法等施行法」附則第23条第8項、さらにJR北海道に適用される「旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律」第8条に照らしても、この鉄道財産の処分は違法の疑いがあるとして質問しました
違法の疑いがあるから、他の第三セクター鉄道ではレール・土地の処分をせずに残しています。
知事・会社・自治体は、違法でないことを住民に納得させてから、撤去工事を行なうべきであり、質問に対し回答しないまま、撤去を強行すべきでないと私たちは考えます。
世界・全国のみなさん。会社などに撤去を中止するフアックスを送ってください。
|
宛名 |
FAX |
北海道知事 |
高橋 はるみ 様 |
011-251-3879 |
北海道ちほく
高原鉄道株式会社 |
社長・神田 孝次 様 |
0157-31-7115 |
北見市長 |
神田 孝次 様 |
0157-24-1101 |
訓子府町長 |
深見 定雄 様 |
0157-47-2600 |
置戸町長 |
井上 久男 様 |
0157-52-3353 |
陸別町長 |
金澤 紘一 様 |
01562-7-2797 |
足寄町長 |
阿久津 勝彦 様 |
01562-5-2488 |
本別町長 |
高橋 正夫 様 |
01562-2-3237 |
池田町長 |
勝井 勝丸 様 |
01557-2-5158 |
※管理人より※
4月に入りこの再生ネットHPには普段の2倍、3倍の数のアクセスがございます。これも銀河線廃線の動向に対する感心が高い事だと推測致します。またアクセス数増加に比例して初めてアクセスして下さる方も2倍、3倍と増えております。アクセスして下さった皆様の関心を上記の通りfaxにして伝えて頂ければ幸いと思います。どうぞ多くの皆様のご協力をお願い申し上げます。
(2006.4.17)
★【お知らせ】 21日に銀河線 遮断機・警報機を撤去!
再生ネット、17日に工事中止申入書を提出
北海道ちほく高原鉄道は、銀河線廃止の翌日の4月21日から踏切の遮断機・警報機を撤去しようとしています。(4月14日『経済の伝書鳩』HPへ>>)
このため、再生ネットは17日、この中止を求める要求書を知事・沿線首長・ちほく高原鉄道に手渡ししました(知事は郵送)。
この中止を求める根拠は「日本国有鉄道改革法等施行法」附則第23条8項で、この法律では、JR北海道が「鉄道事業を経営しようとする者に対し、鉄道施設を無償譲渡する」としており、21日で鉄道事業者でなくなる会社が、独自の判断で鉄道施設を撤去することは違法の疑いがあります。
事実、ちほく高原鉄道と同様の第三セクター鉄道、民間鉄道は数多くありますが、レールを含む鉄道施設を撤去した前例は、これまで全国で一例もありません。
再生ネットは、会社に対し、回答せず撤去工事をすることのないよう要求しました 。
要求書はこちらから>> (pdf/135kb/3ページ)
(2006.4.18)
★【お知らせ】4月20日、対「さよならふるさと銀河線号」アピール行動に参集を!
北海道ちほく高原鉄道株式会社によるふるさと銀河線運行最終日となる4月20日、再生ネットは「さよならふるさと銀河線号」(この日のみの特別運行)への乗降客にふるさと銀河線再生を訴えるアピール行動を展開します。
「さよならふるさと銀河線号」が午前8:16池田発北見行き、午後0:30北見発池田行きの一往復運行されるのに対応し、下記の時間、下記の三駅において横断幕による訴えを行います。
つきましては、沿線会員の皆様にこのアピール行動へのご参加を呼びかけます。事務局は三駅ごとの横断幕を用いたしますが、参加者独自のプラカードの持参を歓迎いたします。振るってのご参加をお願い申し上げます。
|
池田発北見行き対応 |
北見発池田行き対応 |
境野駅 |
11:14 (集合11:00) |
13:24 (集合13:10) |
上常呂駅 |
11:34 (集合11:20) |
12:50 (集合12:30)※1 |
北見駅※2 |
11:43 (集合11:25) |
12:30 (集合12:10) |
※1 北見発池田行きは上常呂駅での停車時間が長いため集合時間を早めます。
※2 北見駅の集合場所は駅プロムナード南側入り口付近とします。 |
(2006.4.5)
★【お知らせ】北見市長・市議候補のみなさん
「銀河線・線路撤去に賛成ですか」のアンケートを実施中です。
北見市はふるさと銀河線廃止について、これまで一度も市民に対して説明会を開いたことはありません。また市議会で廃止を決議したこともありません。4月20日の運行停止後、市民の意見を聞くことなく銀河線の線路をはがしてよいものでしようか。線路を観光活性化や地域振興のために活用することを考えなくてもよいのでしようか。陸別町ではこれを観光に結びつけようとしています。
再生ネットは4月9日の北見市長・市議立候補予定者49人に対し、次のアンケートを郵送しました。回答が到着次第、個人別に当ホームページで公表します(30日締め切りとしており到着順に掲載します)。また、各報道機関に対しても公表をお願いしています。(2006.3.29)
アンケート結果はこちらからのページ>>
(2006.3.1)
★【ご報告】第7回オホーツク地域創造フォーラム(2/25開催)
銀河線復活のため線路を残すべき!
オホーツク地域創造フォーラムで意見出る
オホーツク地域自治研究所(金倉忠之理事長)の銀河線フォーラムは、2月25日 北見市芸文ホールに130人の参加を得て開かれました。
清水孝彰さん、平等志成さん、清水省吾さんなどから、いずれも内容の深い報告がありました。このフォーラムのなかで見えてきた方向は、ちほく高原鉄道が4月20日で運行を停止しても、その後新会社が再開できるよう線路を残すべき、とするものでした。
このフォーラムの内容は、後日、オホーツク地域自治研究所(HP>>)でブックレットに収録する予定です。なお、参加できなかった会員や銀河線に関心を寄せてくださっている方からフォーラムの資料がほしいとの要望がありますので、次のとおりお届けさせていただくことにしました。
1 |
参加いただけなかった再生ネット会員には無料で送付いたします。 |
2 |
オホーツク地域自治研究所会員には、同研究所から郵送される予定です。 |
3 |
上記以外の希望者は、資料印刷代を含み500円でお届けすることにしました。
<<お申し込みは>>
再生ネット事務局(〒091-0004 北海道留辺蘂町字上町132 中川 方)
に500円相当の切手でお送りください。 |
4 |
資料(80ページ)
増刷に時間を要しますので、しばらくお待ちください。 |
5 |
基調講演、パネラー報告の概要
こちらからご覧下さい。>>(掲載更新日3/12,17) |
(2005.11.20)
★【ご報告】「第2回全国鉄道まちづくり会議上田市大会」に参加
地域通貨による鉄道の赤字補填策を紹介
11月12日 長野県上田市・鉄道まちづくり会議で再生ネット
赤字線廃止で揺れている地方鉄道の再建・再生を話し合う「第2回全国鉄道まちづくり会議上田市大会」が開催され、全国から500人が参加しました。
発表の要請を受けて銀河線再生ネットからは3人が参加。中川事務局長が、与えられた10分間で銀河線の現状を報告し、再生ネットが構造改革特区・地域再生構想で対案として提出した「コミュニティ・ファンド特区」「乗車券付(減価式)地域通貨」による鉄道の赤字補填策を紹介しました(*詳細)。
当日、会場では、 「地方鉄道に対する逆風が追い風に変化している」 「福祉政策としての鉄道の役割を見直すべき」(山岸正裕福井県勝山市長)
「観光鉄道の視点も持つべき」(塩川正十郎元財務大臣・特別講演) など、様々な意見や示唆に富んだ発言が聞かれました。
終了を前に、大会名で、国土交通大臣あてに「道路と鉄道の縦割りの財源と補助制度を統合し、道路特定財源を『交通財源』とすること」を求めた要望決議を採択しました。
なお、当日のパネリスト・岡山電気軌道(株)の代表取締役専務礒野省吾氏は「ふるさと銀河線再生ネットワークの相談に応じている」と発言され、銀河線に対する好意的な姿勢を表明されました。
*コミュニティ・ファンド特区/減価式地域通貨/コミュニティ・ファンドのスキーム図 >>こちらからご覧下さい。(pdf/90kb)
(報告:事務局長 中川功)
★【補足説明】再生ネット対案
ここでは上記2005.11.20報告内のpdfにある文章をそのまま写してありますので図はpdfでご覧下さい。
*コミュニティ・ファンド特区
|
現在、自治体基金(預金)は、ゼロ金利の決済用預金として銀行に預けられている。「コミュニティ・ファンド」は複数の自治体が基金を持ち寄り、図1で示すように、環境政策を重視する自治体に1%の利息で10年間融資する。現在、国債(10年物)金利が1.5%だから、借りる自治体も金利を節約できる。この特区提案に対し、総務省は直ちに容認。金融庁・法務省は出資法違反の疑いがあると抵抗したが、第3次回答で「現行制度で対応可能」と容認した。
したがって、図1のコミュニティ・ファンドは銀河線に限らず、全国の地方鉄道はもちろん、一般の自治体でも財源創出のために活用できる。
ただし、図1の、個人からの貸付金は認められておらず、今後の課題である。 |
*減価式地域通貨 |
→参考ページ>>
*@〜Cは留辺蘂町HP内へリンクします *全てpdfファイル別枠で開きます
@「地域通貨特区」金融庁は「可」
A事実上の地域通貨スタートへ
Bゼロ金利るべしべ愛町債
C地域商品券の発行・使用期限を一年間延長します
*地域通貨についてわかりやすく説明されているページです(Miguelの雑学広場HP内) 地域通貨って何?>> |
1932年、オーストリアの町ヴェルグルで実施した地域通貨を再現し、銀河線の赤字補填財源を創出しようとするもの。この地域通貨は、毎月1%下落させるもので、これを導入したヴェルグルの町では、これを財源に1500人の町民の雇用を創出した。
かりに、銀河線沿線7自治体で10億円の地域通貨を発行したなら、1億2千万円の財源を生むことができる。地域通貨の複数回流通は2003年、北海道留辺蘂町が第2次構造改革特区で提案し、容認されている。
現在、私たちは、「乗車券付地域通貨」(5回程度、通常の地域通貨として市中に流通させ、最後に銀河線乗車券として消費する)を研究中。 |
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(2005.10.1)
★【メッセージ】4つの条件を満たしましょう!支援者になって下さい!
2004年度末、日立電鉄、のと鉄道、名鉄岐阜市内線他3線が廃止されました。一方、04年度に存廃論議を行った秋田内陸縦貫鉄道、上田交通、わたらせ渓谷鉄道などは次々と存続を決め、廃止届の出された南海貴志川線も、05年4月に存続を決めています。全国各地で地方鉄道存廃問題が同時進行し、存続を求める住民運動も活発化する中、国は「地方鉄道再生制度」を創設し、05年度から運用を始めました。
この制度の設立には、ふるさと銀河線存続運動連絡会議が国に提案した地域再生構想も影響しており、銀河線の存続運動は、国の制度を少なからず良い方向に動かしたのです。
北海道ちほく高原鉄道(株)は、06年4月21日を廃止予定日として銀河線の廃止を届け出ました。しかし、これは今の会社が鉄道事業をやめる届出であって、銀河線の廃線やバス転換が決議された訳ではありません。廃止後の「代替交通」はバスだけではなく、別の事業者が鉄道事業を承継して運行するという選択肢がありえます。この承継事業者候補として、今、岡山電気軌道(株)の名前が浮上しています。
岡山電気軌道(通称、岡電)は、NHK
「ご近所の底力」にもあったように、和歌山県の「貴志川線」を引受けた会社です。
私たちは、「銀河線を引き継いでいただきたい」という沿線住民の希望を伝え、お引き受けくださるようお願いしました。対応してくださった代表取締役専務礒野省吾(いそのしょうご)氏からは、「一生懸命な方たちには、お手伝いしたくなります」、と力強い答がありました。
礒野氏は、「引き受けるにあたっては」、と以下の4つの条件を出されました。
@鉄道再生に対する住民の熱意
A沿線自治体の応分の財政負担
B沿線自治体議会の理解
Cちほく高原鉄道の協力
磯野専務の言葉のように存続や再生には、鉄道事業者、沿線自治体、住民の3者が一緒になって銀河線を支援することが重要であり、銀河線に乗る仕組みを作っていくこと、言い換えれば地域が一丸となって継続的に活動していけば、国の支援も得て、銀河線の存続再生は必ずできるということです。岡山電気軌道が示した4条件のベースとなるのは、やはり「住民の熱意」。自治体の財政支援や議会の理解を得るためには、住民の熱意を形にして示すことが求められます。
銀河線を存続再生させるのは、皆さん自身です。是非、「自ら存続再生させる」 という考えに立ち、新鉄道会社の株仮予約、あるいは当再生ネットワークへのご加入を、心よりお待ち申し上げております。
★【株券購入仮予約申込】
1口5万円の株購入予約運動にぜひご協力くださるようお願いいたします。
>>株券購入仮予約申込書>>
(1ページ/85kb)
(2006.2.11)
★【お知らせ】第7回オホーツク地域創造フォーラム開催
第7回オホーツク地域創造フォーラム「過疎地の『交通権』を守るのは誰か」(オホーツク地域自治研究所主催)が下記の要領で開催されることになりました。地域公共交通問題、とりわけ銀河線を取り上げてくれたことに、当「再生ネットワーク」も積極的に参加し高齢者や障がい者、地域経済発展のためにも自分達の考えを主張する貴重な場としたいと考え、オホーツク地域自治研の呼びかけに積極的に呼応することにしました。
多くのみなさまの参加を心からお待ちしています。
第7回オホーツク地域創造フォーラム
過疎地の「交通権」は誰が守るのか
―ふるさと銀河線の問題を中心に―
約1世紀の間沿線地域の動脈の役割を果たしてきた銀河線は、今年4月21日を持って廃止されようとしています。いま、地球温暖化を公共交通から抑制するため、西日本を中心に鉄道復活が現実化しつつあり、また、ヨーロッパでは1980年代から、高齢者、障がい者の「交通権」を保障することによって、自立生活を長く確保する施策が実施されています。
このような時代の流れを考えずに銀河線を廃止して、沿線自治体はどうなるのでしようか。少子、高齢者時代を迎え人口減少に伴う過疎化に一層拍車がかかります。何より高齢者はこの地に留まれるのでしようか。
ふるさと銀河線の歴史も含め、地方交通のありかたを検証し、まちづくりについてご一緒に考えようではありませんか。
と き |
2006年2月25日(土) 13:00〜17:00
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ところ |
北見芸術文化ホール
中ホール
(北見市泉町1-2-22 TEL0157-31-0909) |
内 容 |
1)基調講演
「全国の鉄道存続と銀河線廃止の特徴」
―ふるさと銀河線の問題を中心に―
講師/ 清水 孝彰(しみず・たかあき)氏
(NPO法人 全国鉄道利用者会議理事長)
2)基調報告
「再生ネットワークの活動について」
報告/ 下斗米 ミチ(しもとまい・みち)氏
(ふるさと銀河線再生ネットワーク代表)
3)パネルデスカッション
<パネラー>
「過疎・高齢社会の交通政策」
中川 功氏 (ふるさと銀河線再生ネットワーク事務局長)
「鉄路を活かした観光事業と陸別町の活性化について」
平等 志成氏 (陸別町商工会事務局長)
「えちぜん鉄道再生と岐阜市内線の復活」
清水 省吾氏 (NPO法人 ふくい路面電車とまちづくりの会事務局長)
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参加費 |
一人 500円
(会場費・資料代・講師謝礼他)当日会場でお支払いいただきます。
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申 込 |
事前申し込みは不要です。直接会場へおこしください。 |
お問い合わせ |
●オホーツク地域自治研究所
事務局長:大江 良一
TEL 090-7640-8186 E-mail Ryoichi.Ooe@mb8.seikyou.ne.jp
●まちづくり・行財政研究会副座長:永田たか子
TEL・FAX 0157-37-2427 |
主 催 |
オホーツク地域自治研究所
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※このフォーラムは、「平成17年度生涯学習振興奨励費補助事業(北海道教育庁網走教育局)として開催
されます。 |
(2006.1.25)
★【ご報告】どうして補助を受けないの?神田市長
自治法違反でバス購入予算を可決させる
第1回臨時北見市議会は1月20日、銀河線第1基金で代替バスを購入する補正予算を14対11で可決しました。
今回の銀河線補正予算の問題点はふたつあります。ひとつには、なぜバス購入にあたって 国庫補助申請をしなかったかです。
国土交通省には、バス1台の購入につき、1450万円補助する制度があり、今回15台購入すると、国・道から2億1750万円の補助金が受けられます。平成15年11月23日の第4回ふるさと銀河線関係者協議会で、知事側は、鉄道存続とバス転換した場合の比較を行なっています。このとき「バス転換には補助があり、自治体負担は大幅に軽減する」と説明し、銀河線存続以上の膨大な初期投資を行なっても、バス転換が有利であるとし、以降この理論を押しつけ銀河線廃止を推し進めてきました。また、北見市も昨年11月21日の住民説明会で「バス転換は補助制度を活用するから自治体負担額は限りなくゼロに近づく」と説明してきました。
ところがこの方針が一日で覆されました。それは昨年12月17日の道庁主催の協議会で「すでに17年前、旧国鉄からの転換交付金を受けているから」、「道には代替バス購入費2台分の予算しかないから」などの理由で、「第1基金で購入することが適切と判断した」(神田市長答弁)
としています。しかし、転換交付金を受けた場合バス購入補助が受けられないとする根拠はありません。
この日、T議員(民主) の質問に対し、神田市長は「(高校生などの定期券の)運賃補助を長期間続けるために、第1基金をできるだけ残すべきだと、道庁協議会で、再三にわたり主張している」と答弁しておきながら、一方で自らは補助申請をせず第1基金を2億円減少させる提案をしました。神田市長は、結果的に道民・沿線住民に2億円の損失をあたえました。
もうひとつの問題点は、K議員(共産)が指摘した市議会の予算議決権の侵害です。地方自治法96条は議会の予算議決権を保障しています。これは、すべての予算を伴う事業を行なう場合、首長は予算議決を経た後でなければ、着手できない制度です。ところが、今回北見市は予算議決を経る前の昨年12月バス会社に対し、代替バス15台を発注させました。4年ほど前、今回と同じように、北見市では「バスカード」導入の補助金予算を議決する前に、バス会社に発注させたケースがあり、このとき市側は地方自治法違反を指摘され、提案を取り下げました。しかし今回は取り下げることなく採決を強行しました。
この日、北見市議会は6時間空転しました。
「日本1の市役所」を目指した神田市長が今回地方自治法と議会の権威を踏みにじったことは、北見市政に大きな汚点を残したといえるでしょう。このようななか、民主・共産・公明・諸派の11人の議員が、汚点を残してはならないと補正予算反対姿勢を貫いたことは高く評価されます。
【ご挨拶】ふるさと銀河線をご支援いただいた全国のみなさま
この1年間を振り返って『人間と自然の豊かさ』を守るために、これ以上過疎の自治体をつくってはならない。そのためには自治体まちづくりの「心臓」でもある銀河線を絶対消してはならないと、殆ど休日なしの行動の日々でございました。
みなさまのご協力をいただき集まった署名も10月10日の集約数は1万2千8百筆、その後も増え続け1万5千筆を超え誘致承継会社、岡山電気軌道(株)にも届けました。私たちは常に歴史と事の本質を検証し、対案を考え熱い思いを訴え続けてまいりましたが、北海道をはじめ各関係機関には殆ど無視された哀しい年でした。
6月のちほく高原鉄道(株)の総会で、後を引き継ぐ会社があれば話し合いに応じると約束した神田社長(北見市長)の言葉を信じて、これからも手をあげた会社に「金も力もない」私たちですが、全力をあげてお手伝い、応援していきたいと考えております。
都市から山村を剥離した場合(耕地放棄地の増大)に起こりうる自然災害、加えて人口流出加速を食い止めるのは、私たち人間以外にはありません。
都市と山村の絆が、北海道ちほく高原鉄道「ふるさと銀河線」と考えております。
来年に向け、さらに各関係機関のみなさまに訴え続け、合わせて運動の輪を広げていく所存でございます。みなさまのご健闘に感謝申し上げ、引き続きご支援、ご協力をお願い申し上げますとともに、幸多き新年をお迎えくださいますよう心からご祈念申し上げます。
2005年12月 ふるさと銀河線再生ネットワーク
代 表 下斗米 ミチ
(2005.12.13)
★【ご報告】「ふるさと銀河線で行く宮沢賢治の星祭り」の報告
11月27日、宮沢賢治の妹トシの命日に北見を出発したふるさと銀河線は45名の乗客を乗せ、雪の中小利別駅に到着しました。
途中、車内で作った思い思いのちょうちんを片手に集会所へ。残念ながら雪の為、星座観察はおあずけになりましたが、星の会の代表による「銀河鉄道の夜」に因んだ星の解説を聞き、続いて沿線の自慢の食材を使った料理を満喫。お腹がいっぱいになったところで「銀河鉄道の夜」の朗読を楽しみました。これは、アイリッシュミュージックと銀河のスライドのコラボレーションで、初めての試みに皆さん大喜びでした。
そうこうしているうちに雪が止み、諦めかけていた星座観察も実現して、帰りの車中では「楽しかった」「久々に銀河線に乗って、ゆったりした時間を過ごすことができ良かった」「又、来年も銀河線に乗ろう!」と少々長い時間をかけたイベントでしたが、あっという間に終わったような気がします。
今回のイベントの関して、多くの方々からお問合せとお申し込みをいただきました。ふるさと銀河線のイベント列車が1台しかなく、泣く泣くお申し込みをお断りしたことが残念でなりません。企画内容と広報次第で多くの旅客をふるさと銀河線に呼び込むことが可能だとあらためて実感しました。例えちほく高原鉄道が運行を終了しても、線路撤去までには時間があります。イベント路線、観光路線としての可能性はまだまだ検討不足です。事業部はその可能性にチャレンジします。
ご参加いただいた皆さん、ご協力頂いた皆さん、本当に有難うございました。 又、ふるさと銀河線でお会いしましょう!
※参加者の方ご自身のHPで当日の写真を掲載されております。こちらからご覧下さい>>
(報告:事業部長 長南進一)
(2005.12.2)
★【ご報告】代替バス運行期間保証されず
12月の町議会で25年保証決議を!
北海道運輸局主催の「ふるさと銀河線代替交通確保協議会」は11月27日,北見市内で開催され、代替バス輸送計画を決定しました。
銀河線は、前田駒次(初代野付牛町長)の私財を投げ打った建設運動と数百人といわれる監獄部屋労働者の犠牲のうえに完成しました。94年間休むことなく走り続けた銀河線の鉄輪を止めるには、あまりにも軽々しい50分間の会議でした。
しかも時間だけではなく、バス輸送計画の内容も乏しいものでした。運輸局は @銀河線のサービス水準確保
AJRとの乗り換え B陸別での乗り継ぎ―を確保したとしています。しかし、そうではありません。まず快速便がなくなりました。その結果、北見・池田間は銀河線では2時間22分だったものが、バスでは3時間30分になりました。これでは観光客は乗りません。またJRへの接続の時間が8分間しかないバスダイヤを設定しています(北見側)。雪の降った日、高齢者が北見バスターミナルから出て信号を待ち、切符を買って列車に乗り込むまで8分間でできるでしょうか。バスは冬季期間特に遅れます。そして高齢者の歩行速度を考慮したならこのようなバスダイヤにはならないはずです。
そして、高齢者から要望が強かったトイレ付バス購入が中止になりました。陸別で寒風のなかバスを待ち続けた高齢者が、1時間32分間トイレに行くのを我慢することができるでしようか。高齢者はバスでの通院をあきらめざるを得ません。
道庁は逸走率(銀河線を乗っていた人がバスを利用しなくなる率)を6%と想定していますが,これが全国平均の70%になった場合、次のように事態は展開します。
@バスの空席が多くなる
A赤字が一層増える
B利用しないからバスを間引きする
C自治体は赤字を補てんしない
D補てんされないから会社はバスを撤退。
私たちは、この事態を回避させるため、最低でも25年間のバス運行の保証を求める発言を求めましたが、バスダイヤのみ認められ、運行期間の保証など他の5点は発言を拒否されました。
運輸局岩崎三日子局長は、会議の終了間際「今後、特段の事情がないかぎり、この協議会は開かない」とまとめました。
沿線住民の皆さん。これから沿線自治体では、12月定例市・町議会が開かれます。黙っていては名古屋鉄道谷汲線(この逸走率は87.9%)のように3年で代替バスが撤退に追い込まれることもあります。最低でも25年間の運行を保証せよ、との議会決議を採択させ、運輸局にもう一度、協議会を開かせようではありませんか。
(2005.11.17)
【お知らせ】諦めません。皆様のご協力で!!
代替バスは何年間走るのでしょうか?
-市主催の「住民説明会」に出席して質問しましょう!
北海道運輸局主催の「地元協議会」が、11月27日開催されます。最終のこの協議会から日程を逆算したかのように、北見市主催の「住民説明会」が市内2カ所で開かれることになりました(21・22の両日夜)。
11月27日の地元協議会の内容は、さる16日に開催された幹事会で事実上決定していますから、協議会の数日前に説明会で住民から出される意見が、いったいどのような影響を及ぼすのでしょうか?
これまで1回の例外を除き、道庁も運輸局も徹底した秘密主義で鉄道廃止・バス転換論議をすすめており、ここに来て住民の意見を採用することはあり得ないかもしれませんが、それでもこれらの会議に住民が出席し、意見を述べることは大変重要なことです。
なぜなら、代替バス運行の保障は3年間か、10年間かまたどんなバスがどんな時刻表で走るのか、まだ決まっていないからです。
●北見市住民説明会
11月21日(月) 18:30〜20:00 北見市民会館1号室
11月22日(火) 18:30〜20:00 上常呂住民センター
●北海道運輸局地元協議会
11月27日(日) 15:00〜 北見ビッツアークホテル |
■全国で、地方鉄道見直しの気運が強くなりました。
■再生ネットでは、存続をあきらめてはいません。
■ 説明会・協議会に出席し、これからの活動に役立つものを手に入れましょう! |
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