いいものだけをオホーツクから!北海道オホーツクの地域ブランド商品を産地直送で
北緯44度、東経144度の我が町は、

【網走市】活き粋き7珍(いきいきななちん)

寒流と暖流、そして流氷がもたらすオホーツク海の恵み




流氷が去り、海明けを迎えたオホーツク海。ここに豊かな命の営みがある
 
豊饒なオホーツク海の恵み、その全てがこの町に集結します。

 オホーツク圏水産漁業の中心に位置する網走市。網走沖のオホーツク海は寒流である東樺太海流と暖流である宗谷海流が流れ込み、豊富な海洋資源の宝庫です。アブラガニに代表される網走前浜のカニはつとに有名ですが、オホーツクの海の恵みはとてもバラエティに富んでいるのです。網走市にはそうした恵みの全てが集まります。
 網走市のおさかな委員会≠ヘ2003年3月、カニだけではない網走自慢の水産品を「活き粋き7珍」として選定しました。


網走沖の「北見大和堆」と四つの汽水湖。多様な環境が産み出す豊かな水産資源

 キンキ、カラフトマス、スケトウダラ、クジラ、ワカサギ、シラウオ、シジミ。ご存知でしたか?これらがみんな網走自慢の水産品であることを。なかでもキンキ、ワカサギ、シラウオ、シジミは北海道一の漁獲高を上げているのです。
 オホーツク海はアムール川から流れ出す流氷の恩恵を受け豊富な栄養塩に満ちています。オホーツク海には350種類に及ぶ魚類が生息し、「北見大和堆」はその代表的漁場です。
 しかも、網走市には網走湖、能取湖、藻琴湖、涛沸湖と四つの湖があり、しかもその全てが汽水湖(海につながり海水と淡水の混ざった湖)。こうした複雑多様な環境がまさに水産資源の宝庫を作り出しているのです。




  (標準和名:キチジ(喜知次) 別名:メンメ)
 


 「赤い宝石」とまで云われるオホーツクの高級魚。とりわけ網走港に上がるキンキは「釣りキンキ」といわれ、はえ縄(長い縄にたくさんの釣り針が付けられいる)で、一匹一匹大切に釣り上げられた貴重なキンキです。釣りキンキは魚体を傷つけることがなく、生きた状態で漁獲されるので高い鮮度が保たれます。深海魚らしい皮のゼラチン質と柔らかい身には独特の甘い脂がタップリです。
 さあっと湯引きをして刺身に、あるいはこぶ出汁だけでしゃぶしゃぶ風にするとプルンとしたゼラチンの食感と上品な脂の旨味が楽しめます。そして何より美味しいのが、薄味の醤油での煮つけです。煮付けて美味しいのは、決して身が硬くならないことと骨あらからタップリと出汁が出るからです。
 味の良さと橙色から赤に近い美しい魚の姿から、地元ではお正月の欠かせない食材として新年を寿ぎます。





  (別名:青鱒、本鱒、せっぱり鱒、オホーツクサーモン、
  アラスカやカナダではPink Salmon)



 あなたは鱒派ですか、それとも鮭派ですか?かの美食家・北大路魯山人はあきらかに鱒派でした。その著作「魯山人味道」では、青鱒(カラフトマスの別名)の茶漬けの話が登場します。「さけとますは素人目には一見似たものではあるが、味から言えば、さけよりますの方がはるかに優る。(中略)さけはご飯の上に載せてお茶を注いでもあまり美味しい汁は出ないが、ますの方は美味しい汁が出る。この汁の美味しさはとてもさけの及ぶところではない。」と。
 美食家好みの味が今まであまり省みられなかった事には理由があります。それは流通の難しさにありました。鱒の旬は8月から9月、まだ暑い夏の終わりに鱒の身は最も脂を蓄えます。冷蔵技術や施設の整っていない時代には旬の鱒を流通させる事ができなかったのです。しかし、漁師や一部の美食家たちはちゃんとその美味しさを知っていました。脂が乗り、身も柔らかくしかも繊細さを持った上品な味わいはまさに美食家好みの味わいなのです。


網走ブランド形成へ、複数のプロジェクトが動き出す 

 現在、網走市では、市役所や水産加工組合、商工会議所、産業クラスター組織、青年組織等様々な組織が網走の地域ブランド形成を目指して、多くの商品開発とプロジェクトを進めています。そうした取組みの中から、幾つかをご紹介いたします。





美味しさの復権に画期的試み!
塩蔵熟成の山漬けは
魯山人好みを超えたかもしれない。

魯山人を唸らせた鱒の茶漬け。しかしその鱒は山漬けではありませんでした。冷蔵技術の乏しい時代には不可能だった鱒の山漬けの試作事業が進められています。この冬試作した数は僅かに450本余り。
 このモニタリング結果が今後の本格商品化に反映されます。


「美味いもん」ならいくらでもあるぞ!
キンキのあらとカラフトマス魚醤を
ベースに、新しい網走の「食文化」を
めざす若きリーダ達のプロジェクト。


 
網走は水産基地であるばかりか、オホーツクでも有数の畑作地帯です。海の幸が「生き粋き7珍」なら、野の幸、山の幸も豊富。とにかく美味しいものならいくらでもあるのが網走。そんな網走の素晴らしい食材から自分達の手で価値あるメニューを作り出そうと立ち上がったのがこのプロジェクトです。
 網走の商、工、農、水そして街づくりに等に携わる青年団体で組織する網走青年団体連合会がメニューを開発し、山形県天童市で開かれた「平成鍋合戦」にも参戦。入場者の作った列の長さではベスト3に入る高い注目を集めました。
 網走一番鍋のルールは、キンキのあらで出汁をとり、カラフトマスの魚醤を使うこと。鍋の具材に何を使うかは網走の「美味いもん」なら何でもあり!それぞれのお店や家庭の一番鍋が出来上がります。
 青年団体連合会は「網走一番鍋」競作の輪がドンドン広がり、網走に新しい食文化が築かれることをめざしています。
         

            (網走市 青年団体連合会)